この日は男子の準々決勝が行われました。
第8シードの錦織圭は、第1シードのマレー(イギリス)にベスト4進出をかけて挑みました。
第1セット、調子の上がらないマレーに対し、錦織圭は第3ゲームで先に相手のサービスをブレイクし、ゲーム・カウント2-1とすると、第7ゲームもブレイクに成功し、このセットを6-2で先取します。
しかし、徐々にペースを上げてきたマレーに対し、錦織圭はダブル・フォルトなどのミスが重なり、第2セットを1-6で落としてしまいます。これでセット・カウントは1-1のイーブンです。
第3セットは第5ゲームで先にブレイクを許した錦織圭でしたが、すぐに次の第6ゲームをブレイク・バック。その後、互いに1ゲームずつブレイクし、ゲーム・カウント6-6となってタイ・ブレイクに突入しました。しかし、ミスが先行して1ポイントも取ることができず、6-7(0-7)でこのセットを取られてしまい、セット・カウント1-2と後がなくなってしまいます。
背水の陣で臨んだ第4セットですが、第1ゲームでサービス・ブレイクに成功。幸先良いスタートでしたが、その後はマレーを崩すことができず、逆に相手にブレイク・バックを許し、結局このセットを1-6で落としてしまい、ゲーム・セット。
セット・カウント1-3で、残念ながらベスト4進出はなりませんでした。
第1セット、非常に良い滑り出しを見せた錦織圭でしたが、もちろん、このままスンナリと勝たせてくれるとは思っていなかったでしょう。
敗因は、第3セットのタイ・ブレイクを取れなかったことにあると思います。このセットを取っておけば、セット・カウント2-1となり、相手に「後がないぞ」というプレッシャーをかけられます。仮に次のセットを取られても2-2となって、勝負を最終セットに持ち込めます。フルセットの戦いになると錦織圭は強いので、まだ勝機はあったと思うのですが。
まあ、それでも、錦織圭の世界ランク9位ということを考えれば、順当な結果と言えるでしょう。
次のウィンブルドンに向けて、コンディションを整えていって、良い試合をして欲しいと思います。
その他の準々決勝の試合結果ですが、第2シードのジョコビッチが第6シードのティエムにストレートで破れる、という波乱が起きました。ティエムは準決勝で、第4シードのナダルと対戦します。
ナダルは準々決勝の相手は第20シードのカレノブスタだったのですが、相手の負傷棄権のために勝ち上がっています。
第3シードのワウリンカは、第7シードのチリッチを3-0のストレートで下しています。準決勝では、マレーとの一戦になります。
準決勝の対戦カードです。
・マレー(第1シード) ー ワウリンカ(第3シード)
・ナダル(第4シード) ー ティエム(第6シード)